2016/08/25

Review: CARTOUCHE "Je Trahirai Demain" CD

CARTOUCHE "Je Trahirai Demain" CD

Kochise の女性シンガー及び Ya BastaRaymondeMascarade のメンバーによって新たに結成されたフレンチ・ポリティカル・メロディック・パンクロック・バンドのファースト・アルバム。Blondie や The Clash のような70'sパンク・アプローチで貫禄たっぷりに演奏される渋さ爆発のサウンドがかっこいい! 歌詞も「リアリストであれ。不可能を要求せよ」といった非常に胸を熱くさせるもの。そしてフレンチ=ユダヤ人アクティヴィスト "Marianne Cohn (1922-1944)" にインスパイアされ、彼女が言った言葉 "I will betray tomorrow" (私は明日を裏切る) をもとにした "I will betray tomorrow" という曲が特によかった。ブックレットにも写真が使われているこの "Marianne Cohn" は、1923年に設立された "Eclaireurs Israelites de France (French Jewish Scouts)" のメンバーである。このグループは、1939年にナチのユダヤ人虐殺キャンプに抑留されたユダヤ人の子供を保護するための養護施設を作り、ユダヤ人の子供に対して「非ユダヤ人」の家族と証明する「偽造ファイル」を提供し、ユダヤ人の子供のための救出ネットワークを作った。それは数千人のユダヤ人を救ったと言われる。彼女はそのことで1944年にナチによって暗殺される。おそらく当時、彼女は「目の前の現実」(今日)とひたすら向き合い、「保険付きの人生」(明日)と真っ向から闘い、このような行動に出た。この曲は決して彼女の行為は偉大だった、と唄っている曲ではない。これは誰であれ「生きること」を求めようとすれば、彼女の行為はどこにでも存在する、ということだ。この曲はその勇気をわれわれに想起させてくれる。全12曲。

I will betray tomorrow (私は明日を裏切る)

私は今日ではなく、明日を裏切る
今日、あんたは私の爪を剥がすことができる
私は裏切らない
あんたは私の勇気の強さを想像することはできやしない
でも、私は自分でそれを分かってる
あんたは指輪をはめた5本の固い手を持たされている
あんたは鋲付きの靴を履かされている
私は決断するために一晩中必要だ
にもかかわらず、私にはある一晩だけが必要だってことだ
否認するため、放棄するため、裏切るため
私の友達に縁を切らせるため
パンとワインを放棄するため
人生を裏切るため
死ぬため
私は今日ではなく、明日を裏切る
ファイルはタイルの下に隠れている
ファイルはバーの娯楽のためのものじゃない
ファイルは死刑執行人のためのものじゃない
ファイルは私の手首のためのものなのか?
今日、私には何も言うことがない
私は明日を裏切るからだ

Maloka

Year Released: 2007


2015/03/06

Acclaim New Releases: MALIMPLIKI - Elasta 7"EP (ACM030)

Acclaim New Releases

MALIMPLIKI - Elasta 7"EP (ACM030) 1,000円

MALIMPLIKI は、東京/静岡の全て女性のメンバーによる政治的なDビート・クラスト・パンク・バンドである。かれらはエスペラント語で歌っている。本作はデビューEPとなり、レーベル主催者による20ページ・インタビュー冊子(組版・組継ぎ製本協力 田中芳秀・前田年昭)も封入。全7曲。ダウンロードカード付。300枚プレス(100枚のカラーヴィニール含む)。

MALIMPLIKI is an all-female political d-beat crust punk band from Tokyo/Sizuoka. They are singing in Esperanto. This is their debut EP, also includes interview by Kazu / Acclaim Collective. 7 songs in all. With download cards. 300 copies (including 100 copies of coloured vinyl). 


Photo by @ayumeee (MALIMPLIKI at Nishi-Ogikubo Pit Bar, December 19, 2014)

2014/10/10

MALIMPLIKI at Voĉo Protesta presents "Libera Punk Rezisto", October 4, 2014





MALIMPLIKI at Voĉo Protesta presents "Libera Punk Rezisto", Uguisudani What's Up, October 4, 2014

Photo by Hideyuki Miyoshi (@hide_34)

2014/09/16

Angry Punk Song: SHADES OF GREY - Birds Fly Over Barbed Wire Fences

SHADES OF GREY - Birds Fly Over Barbed Wire Fences(鳥は有刺鉄線の塀の上を飛ぶ)

人間は奴隷だが、夢は自由だ
おまえの出生証明は死の宣告
広大無辺の数
シナプス接合された
おまえの死を名指すように必然的な評決がくだされる

線が引かれる-  おまえの手足が震える
一人づつ送られる - おまえの人生が煙に巻かれる
寒さのなかで裸にされる - おまえの目が空に向かって祈りを捧げる
私たちが鳥が有刺鉄線の塀の上を飛ぶのを見ているように

時代の終焉、地獄の七回忌
私たちが知っている人生は終わろうとしている
絶望はおまえの心を取り囲むように冷たい手を所有している
悲嘆と絶望状態がおまえの唯一の友人

線が引かれる-  おまえの手足が震える
一人づつ送られる - おまえの人生が煙に巻かれる
寒さのなかで裸にされる - おまえの目が空に向かって祈りを捧げる
私たちが鳥が有刺鉄線の塀の上を飛ぶのを見ているように

石の障壁 - 私たちの心のなかの壁
石の障壁 - 私たちの心のなかの壁
私たちは自由になるためになにができるのだろうか?

歴史は繰り返す
おまえは決して学ばない - 私たちは決して忘れない
歴史は繰り返す
私たちはどのようにして過去でさえないものを忘れることができるのだろうか?
歴史は繰り返す

収監は必ずしも物理的な境界によってさえぎられるという意味ではない。
刑務所も精神の障壁から成り立っている。
そして物理的な刑務所は精神よりも本当にリアルなのだろうか?

”私たちは社会の解放ばかりでなく心の解放について話す必要がある。”

- アンジェラ・デイヴィス

This song was taken from "Freedom / Incarceration" LP

(Acclaim Collective / Sadness of Noise / Contraszt! / Pain of Mind) 2010

Youtube

2014/08/17

FALSE INSIGHT presents Stench Brain Crusher

2014/11/08 (土)
@静岡騒弦
「STENCH BRAIN CRUSHER」

・REDNECKS (東京)
MALIMPLIKI (東京/静岡)
STUPID BABIES GO MAD
・ROYS
・CUDOA
FALSE INSIGHT

2014/08/10

VOĈO PROTESTA presents Libera Punk Rezisto

”Libera Punk Rezisto"

Lastsentence
Malimpliki
Kaltbruching Acideath
Voĉo Protesta


2014年10月4日(土)鴬谷WHAT'S UP
18:30 / 19:00
1500yen (inc 1D)





2014/08/07

Reviews: OI POLLOI - Ar Ceol Ar Canan Ar-@-mach LP (再更新)

OI POLLOI - Ar Ceol Ar Canan Ar-@-mach LP

Oi Polloi の現時点での最新アルバム "Ar Ceol Ar Canan Ar-@-mach" がドイツの Campary Records とスウェーデンの Not Enough Records の共同により再プレス。レビューは以下のテープ・バージョンを参照のこと:

" 言わずもがなスコティッシュ・アナーコパンク・レジェンド "Oi Polloi" (兼 "Anti Fascist Action") の2006年リリースの最新アルバム "Ar Ceol Ar Canan Ar-@-Mach" のプロコピー・テープ・バージョンがリリース。Oi Polloi と言えばこのレーベルーーポーランドの Nikt Nic Nie Wie (このレーベルは、彼らのレコードをリリースしているだけでなく、彼らの入手可能な作品はほぼディストリビュートしている) から。

このアルバムは1999年にリリースされた "Fuaim Catha" (Skuld Releases - LP / Combat Rock Industry - CD) から数えると実に7年振りのフルアルバムになる (その間に 7"、split LP などのリリースはある)。これは近年の最高傑作であったその "Fuaim Catha" に次ぐ彼らのベスト・レコーディングだろう。メロディアス&ポップな要素から、攻撃的な要素、不穏な要素、彼ら固有のケルト系 (Celtic) 文化を反映させた民族的な要素まで、彼らの魅力が入り交じるーーしかし新生 Oi Polloi を感じさせるようなまさに現時点のマスターピースな内容。シンセの導入が「新生 Oi Polloi」ーーそのことにさらに拍車をかける。近年はより Oi & ストリートパンク色を強めている彼らであるが、その結果の集大成とも言えるだろう。

彼らはまた近年より「公用語化」はされているが「抑圧されている」言語である「ガーリク - スコットランド・ゲール語」 (Gaelic) で唄い始めている。本作もまたすべてその母国語で唄われている。このテープ・バージョンには、オリジナルの CD バージョンにはなかった英訳が付けられている (逆にそのゲール語の歌詞はなし)。彼らの声明の一部を以下に :

「ここにあるこれらの曲は、われわれ固有の文化を防御するその闘いの一部である - とりいそぎ付け足せば、なんらかの偏狭な愛国心から - しかし多様性の価値と異文化の尊重という信念から。」

そして Oi Polloi と言えば、いわゆる「イスラエルーパレスチナ問題」への言及・追求だろう。彼らほどこの問題に対して「しつこいまでに」言及・追求し続けている DIY パンク/ハードコア・バンドは、今のところ世界中見渡してもちょっと見つけるのが難しい (もちろんそれが「良い・悪い」ではなく、量的なことでもない。世界中の多くの DIY パンク/ハードコア・バンドもまたこの問題に対して言及・追求している「現実」も忘れてはならない。ちなみに、イスラエルの「DIY」を標榜するパンク/ハードコア・バンドは除く。それは必然とだけ言っておこう)。だが、絶対に忘れてならないのは、彼らは一貫してこの問題を「イスラエル (人ではない) への糾弾ーパレスチナ (人である) への連帯」という立場で言及・追求し続けている、ということだ。本作にもむろんこの問題に対して言及・追求した曲がある。この問題の「現実」は、彼らを「音楽以上」で聞くことで分かる、と言っても過言ではない。現在のいまだ「イスラエルーパレスチナ問題」で語られる状況を見るにつれ、暗たんたる気持ちになることに従って、以下の歌詞を訳出しておく。 "


Oi Polloi - Cait A Bheil An Armached Leir-sgrios?
(大量破壊兵器はどこだ?)

大量破壊兵器はどこだ?
大量破壊兵器はどこだ?
大量破壊兵器はどこだ?
大量破壊兵器はどこだ?

この大ウソでどれくらいの人間が死んだんだ?

大量破壊兵器はどこだ?
大量破壊兵器はどこだ?
大量破壊兵器はどこだ?
大量破壊兵器はどこだ?

Faslene, Dimona, Porton Down

そこが大量破壊兵器を見つける場所だ
そこが大量破壊兵器を見つける場所だ
そこが大量破壊兵器を見つける場所だ
そこが大量破壊兵器を見つける場所だ


Israeli, Britain, America
Israeli, Britain, America - 大量破壊兵器!

( 註 : Faslene, Dimona, Porton Down に関して。Faslene はイギリスの海軍基地、Dimona はイスラエルの核施設、Porton Down はイギリスの化学兵器施設を指している。)

Campary Records: www.campary-rec.de


Year Released: 2006

Reviewed by Kazu / Acclaim Collective (A) (2007)

2014/08/04

The★CHARGE presents SOUND OF RESISTANCE ‘14

2014.8.15(fri)
新宿URGA
SOUND OF RESISTANCE ‘14
~俺達の抗戦CARNIVAL~

TICKET ¥2,000(1DRINK)※[1,400+DRINK¥600となります。]
OPEN18:00
START18:30

The★CHARGE

THE SECT busking street band
[vo.g/MATSUDA(THE SECT),vo.g/NUKUMI(BOLLOCKS FRANKEN),organ/BATTLE-MASA&famila...]

THE FOOLISHNESS

Jersey Devil

PINPRICK PUNISHENT

MALIMPLIKI

くらげ

DJ:
春太郎Dynamite(FANTASISTA MUZIK CUP)
FUTOSHI(STRANGE CIRCUS)

ART:
絵描き光




2014/07/18

Reviews: OI POLLOI / NIKMAT OLALIM split LP

OI POLLOI / NIKMAT OLALIM split LP 

共にヨーロッパ・ツアーを行った両バンド。Oi Polloi は、イスラエル・テルアビブのポリティカル・パンク /ハードコア・バンド "Nikmat Olalim" がスプリットの相手ということが多いに関係していると思うが、本作はいわゆる「イスラエルーパレスチナ情勢」に関する曲を全曲提供している。ジャケットにもイスラエル軍のメルカバ戦車に投石するパレスチナの子供を使用。全4曲のうちの3曲はスコットランド・ゲール語およびケルト語で唄われている。そういえば、かれらが以前発表した "Carson?" 7" は、全曲かれらの母国語のケルト語で唄われた「No More English Rules」をテーマにしたものだったが、今回のスプリットLPが「イスラエルーパレスチナ情勢」に照準を合わせたものということでピンときた人もいるかもしれない。唯一英語で唄われた「They Shoot Children - Don't They?」は、「イスラエルーパレスチナ情勢」と「Anti-Deutschen (Anti-Germans)」 との関係性について唄った曲。

かれらの今回の音源は、最近リリースされた "Mind The Bollocks" 7" と同時期に録音されたもので、最新アルバム "Ar Ceol's~" で見せたようなメロディックな要素を十分に取り入れつつ、初期のアグレッシヴさが戻ってきた感じだ。方や、Nikmat Olalim は、"Self Devouring Land" 7" から数曲およびオールド・ソングの再録曲で構成された全5曲。 80'sUKインフルエンスドなキャッチーかつシンガロングなパンク/ハードコア・サウンドで、屈折した部分も感じさせ、非常に独特な雰囲気を醸し出している。

ブックレットには、両バンドの歌詞、「イスラエルーパレスチナ情勢」に関連する基本的な情報から、詳細な情報まで所狭しと掲載。

最後に、この情勢に対する両バンドの見解への私自身の考えについて述べておきたい : とりあえず今回はこの程度の説明でとどめておく。なぜならこの情勢に関しては、あまりにも情報が多すぎるということもあるが、ブックレットに書かれた文章をほとんど読めてないからだ。そしてこの問題は民族間や人種間に大きな誤解をはらむ危険性があるため発言には慎重にならざるを得ない。ただ一つこの問題に対する私自身の考えを述べるとすれば、私はある特定の民族や人種に反対するのではなく、抑圧や侵略を行使する機構それ自体に反対する (したい) ということだろうか。

事実、私はイスラエル政府には反対するが、イスラエル人のバンドであるこの Nikmat Olalim をサポートしている。

Campary Records

Year Released: 2006

Reviewed by Kazu / Acclaim Collective (A) (2007)

*約7年前に書いたものですが、今回の更新にあたり多少加筆・改編しました。私の考えは当時のそのままを掲載してます。